Masters Series HAMBURG
- Hamburg, Germany -
Final
Rafael Nadal (2) def. Roger Federer (1), 7-5, 6-7 (3-7), 6-3
もう泣きたい。。。
これだけロジャーが声を出したり、態度で心境を示したりしてるのに。。。
どうしてもナダルに勝ちたかったのに。
ロジャーの身になって一緒に戦っていました。
良いポイントでは拍手したり、「Yeah!」と吠えたり。
セット後半のサービスゲームは、ラリーに入るとミスるんじゃないかと不安でしょうがなかった。
終わってみれば、手が汗びっしょりで、足のつま先がすごく冷たくなってました。
優勝して「ほしかった」というより優勝「したかった」といっても過言ではないです。
ロジャーと一心同体の時間でした。
今日のロジャーはほんとに声を出してました。
・ナダルの鋭角なボールをぎりぎりスライドしてとるとき「あ゛あー!」
・予想していたところにきたボールをボレーミスして「あ゛ー!」
・バックショットで足をとられうまくボールをヒットできなかったとき「ナーイン!」
そして、身体でよく表現してました。
・ナダルにカウンターを決められ「天を仰ぐ」
・絶対とらないといけないサービスゲームをブレイクされたとき「天井にボールを打ちあげる」
・イレギュラーしたためフレームショットしたときイレギュラーした場所を見て「手を振り上げる」
・簡単なボレーを失敗して「ネットにラケットをたたきつける」
・ミスショットしてがくっと身体を脱力させる感じで「がっくりする」
今日はほんとに集中して見たかったし、録画していつでも見られるので、レポはなしです。
ただ、セットごとに感じたことは書いておこうと思います。
■第一セット
5-1でナダルがメディカルタイムアウトをとったときは、「おっ?勝機が見えたかな?」と思いましたが、ナダルに限ってリタイアすることはないだろうなと思いました。
「流れを変えるために取っただけかもしれない。」そう思いました。
よく見たら、白いパンツからきちんとテーピングしてあるのが透けて見えたし。
そして、ダブルブレイクアップしてからのServing for Set。
ロジャーに何が起こったのか。
モンテカルロの第二セットが頭をよぎったのか。
あきらかに精神的な「ぶれ」を感じました。
ナダル側が一気にレベルをあげてきたのかもわからないほど、ロジャーの身になって見ていました。
「攻められるんじゃないか」という不安が一球一球伝わってきました。
ファーストが入らないとき、ラリーになったとき。胸がズキズキしました。
最初にブレイクされたあの、ボレーミス。
ロジャーの自信と流れを逆流させるポイントになりそうと思ったら・・・。
まったくゲームがとれなくなりました。
これまでの自信が不安にかわりダブルブレイクダウンされ、その勢いのまま第一セットを取られてしまいました。
まさに、モンテカルロの第二セット。
ナダルに対してあきらかに苦手意識をもってることがわかりました。
■第二セット
第一ゲーム、最初からブレイクしてやろうという意気込みが感じられました。
が、攻めがからまわりしてUEが続きキープされてしまいました。
「あぁ・・・ダメだったか、しょうがない」そんな風に見えました。
こうなると第二ゲームのサービスにプレッシャーを感じますが、思ったよりも良い攻撃、相手のUEに助けられてキープできました。
第三ゲーム、早速ブレイク。
あれ?って感じでナダルのUEがあり、思ったより楽にブレイクできました。
でも、安心は絶対できない。
ナダルはブレイクされると燃えるタイプだということは第一セットでもモンテカルロでもわかっていること。
第四ゲームのサービスゲーム、やはり苦しい。
ラリーにもつれ、自分のペースでポイントがとれず。前に出ても抜かれそうな雰囲気。
それでもキープできた!これはすごい精神力だと思いました。
次のリターンゲームからは、自分のサービスゲームが楽になるようひたすらブレイクを狙ったプレイが見られました。
30-30までいくんですが、そこから先がとれない。BPをつかむも跳ね返されるし。
競った後のサービスゲーム。これがまたプレッシャーになります。
結局終盤、第一セットのようにブレイクされ追いつかれました。。。
ブレイクされたときボールを天に打ち上げました。
こんなロジャー見られません。そうとう怒っていました。
もうわいはこのとき泣きそうになりました。
苦しくて悔しくて。
このあとまたずるずるいきそうな予感がして。。。
しかし、第11ゲーム。
0-40だったのに、ロジャーの「怒り」と「意地」からきたサービスキープ。
これはすごかった。
やはり集中力を上げるとロジャーはファーストを入れてきますね。
ブレイクアップしたあと、不安がらずにファーストを入れていけるロジャーになれば、
対ナダル戦ももう少し変わった流れで戦えると思う。
ナダルがサービスをキープし、タイブレイクへ。
ロジャーがとりました!
ナダルの珍しいUEが重なり、ロジャーの意地が勝ちました。
この日初めてのガッツポーズと「カモン!」が聞けたかも。
この日見なかったドロップショットも使ってきて、それがロジャーに流れを呼び寄せたんだと思います。
そういえば、ナダルもドロップショットほとんど使ってないですね。
わいはこのセット、ぼろぼろになりながらもとってくれたことがホントに嬉しかった。
■第三セット
さて、また苦しいセットが始まるんじゃないかと思いました。
第二セットとったとは言え、精神的にはぎりぎりだと思いました。
第一セットのようにUEの少ないプレイを心がけて、それに+自信をを取り戻してほしいけど、なかなかセット間の短い時間じゃそうも簡単にできないだろうなと。
ロジャーは勝ちたくて勝ちたくて、それまでのセットでは見逃していた球も、くらいついてスライスで返していました。
「リターンゲームで先にブレイクしてやるんだ」という気持ちがよくわかりました。
しかし、ナダルのファーストがよく入る。
憎らしいくらい。。。
そしたら、先にブレイクされてしまいました。
これは苦しい。
ただでさえサービスキープに苦しんでいる上に先にブレイクされてしまうと、
この先のサービスゲームがプレッシャーになるし、
リターンゲームでのチャレンジが少なくなる。
しかし、ロジャーは2-5からのサービスをキープしてくれました。
最後の最後、40-0となってしまい絶体絶命。
ロジャー、押しつぶされてしまいました。
もう泣きたい。
あんなに頑張ってボールにくらいついてポイントに結び付けていたのに。
ボレーで読んでてもミスしてしまったり、1度ならず2度も。。。
ナダル相手にはアイデアだけでなく、UEの少ないプレイが必要だなとあらためて思いました。
ナダルはテンポとか関係なくどろくさく拾い、カウンターを狙ってくる選手。
いくらアイデアで意表をつこうが、ボールが拾えそうなら拾ってしまう。
ラリーになれば、前に出てくるのを待つか、甘い球が来るのを待つか。
そういう選手だと思いました。
ロジャーはそんな相手にどうしたら良いんだろう。
もう精神論でしか語れないのかもしれない。