WIMBLEDON
London, England
2nd Round
Roger Federer (1) def. Robin Soderling, 6-3, 6-4, 7-6 (7-3)
ほんと硬いテニスでしたね。
いつもなら、ビッグサーバーに対し、ロジャーがあれだけサービスを返すとプレッシャーになって自滅していくんですが、昨日のソダーリンはサービスだけでなく、フォアも最後まで集中して叩き込んでましたね。
昨日は風が強かったので、トスを高く上げるソダーリンはサービスしづらいんじゃないかな?と思ってましたが、集中力でカバーしたみたいです。
ロジャーの場合は風があってもそれを武器にかえられるんですよね。
以前テニス雑誌でそれを読んで知っていたので問題ないと思ってました。
トスもそんなに高く上げるタイプではないし、インパクトまでの時間が比較的短いし。
(相手のタイミングをずらすようにクイック気味にサーブするときもあるので)
しかし、ロジャーはコメントどおりほんと一戦一戦油断しませんね。
昨日のソダーリンは自分のプレイに集中してサービス、フォアハンドを叩き込んでいたので、自ら崩れることがなかったです。
UEがロジャーに対し約二倍だけど、それは攻めているせいであってソダーリンとしては気にする数字ではないと思います。
差が表れた理由は、ラリー時、ロジャーにミスが少なく、エースを無理に狙わず相手にプレイさせてチャンスを待つスタンスだったからです。
サービスゲームでは、センター/ワイドと散らし、さらにプレイスメントを重視したサービスでエースを量産、ときおりボレーも混ぜ、相手に読ませないプレイを。
リターンでは、センターにボールを集め、相手にプレイさせる。
甘い球は引っぱたいてエースを狙う。そんな感じでした。
それと、ソダーリンのボレーやアプローチが少しでも甘いとパッシングやロブでラリーの流れを変えていましたね。
これが徐々にボディブローのように効いてきて、後半ソダーリンのボレーミスを誘ってました。
■1stセット(RF service)29min
RF K K K K K
RS B K K K
ソダーリンにとってサービスが生命線となるので、最初にブレイクしてよかったですね。
最初から「C'mon」がと叫び、この試合にかける思いが感じられました。
このセットだけで三度も叫んでましたね。
出だしの1stセットをとると試合全体の流れをつかめると思ったんでしょうね。
Serving for Setの9thゲームでは30−40とBPをとられましたが、
集中力とサービス力で押し返しましたね。
■2ndセット(RS service)47min
RF K K K K K
RS B K K K K
1stゲームを30-40から40-A×3と粘ってブレイクできたのが功を奏しました。
1stセット同様Serving for Setでもソダーリンの勇気あるフォアハンドエースにより40−40まで粘られましたが、
そこから力で押さえつけましたね。少しも気を許さずって感じでした。
■3rdセット(RS service)
RF K K B K K K
RS K K K K B K
タイブレイク:ロジャーからみて(F:ロジャーのサービス、S:ソダーリンのサービス)
S 1-0
F 2-0
F 3-0
S 4-0
S 5-0
F 5-1
F 5-2
S 6-2
S 6-3(Match Point)
F 7-3
2ndゲームこの試合始めてのラブゲームキープ。幸先いいなぁと思ってましたが、
6thゲームに0−30とらしくないEasyミスを連発。
嫌なミスが続いてリズム狂いそうだなぁと思ったらブレイクされてしまいました。
チャレンジして時間を稼いで気持ちを切り替えてプレイしたけどダメでしたねぇ。
次のゲームで勝負をかけたけど、ソダーリンのサービス力が勝りラブゲームキープされてしまいました。
しかし、ロジャーはそれでも気を緩めませんでしたね。
ブレイクダウン後のサービスゲームをこれまた負けじとラブゲームキープ。
この辺がすごい。相手に流れを一気にもっていかせない力を持ってます。
これで、ロジャーからみて3-5、ソダーリンのServing for Set。
一度はSP(Set Point)を握られましたが、そこから粘って40-A!そしてブレイクバック!
この底力がすごい!!!
見ていた方はほとんどあきらめていたんじゃないでしょうかね。
ここもうこうなったらロジャーの流れですね(解説の方も同じこと言ってましたね)。
一度追いついたら抜き返すか自分のペースを維持し続けてしまう。
その証拠に、続く10thゲームはラブゲームキープ。
ソダーリンも自滅せず11thゲームをキープしたのはみごと。
タイブレイク
12thゲームのキープから流れは俄然ロジャーへ向きましたね。
ビッグサーブをもつソダーリンが有利かと思えば、最初からminiブレイク。
これまで平均200km/hのサービスをブロックしてきたロジャーの感覚と読みが勝ると思いましたね。
案の定ロジャーが2本キープ後のサービス2本もminiブレイクで5−0.
こりゃ一気にいけるぞと思いました。
しかし、ここからソダーリンの粘りが出てきましたね。
ロジャーはファーストが入らなかったけれど、セカンドでもサービスラインにかかるくらい深いスピン、スライスを打って攻めさせませんでした。
ネット際での攻防もすべてソダーリンのパスを読んで対応してましたね。あれがすごかった。
どちらにも気のゆるみがみられない非常に締まった試合でした。
こういうゲームを経験しておけば、この先タフになってきてもいい集中で対応できるんではなかろうか。
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Marat Safin def. Novak Djokovic (3), 6-4, 7-6 (7-3), 6-2
(ロジャーも同じサイン出してますねw)
どうしても、ロジャーの前に勝ったサフィンにも触れておきたい。
最近コメントでビッグマウスなジョコビッチ(ほんと亀●親子みたいにw)。
20歳やそこらの若者の言ってることと思いつつ、
アスリートの精神って一般人より大人なんじゃないの?(ロジャーやナダルのやうに)
いちいち癇に障るガキみたいなこと言うな。ぼけ。って思ってました。
第三シードとは思えないプレイぶりでかつての王者サフィンに完敗しました。
あまり上ばかり見てるから足元救われるんだよ。と思いましたね。
サフィンはロジャーの次に好きな選手なので、ほんと勝ってくれて嬉しい。
シードを倒してので、この調子でいけばしばらくあがれるんじゃないかな。
とにかく昨日のサフィンは全豪優勝時の冷静なプレイヤーでした。
でかした!サフィン!